● 計算方法CalendarMemo は mc (matrix calculator) の MacOS X 移植の過程で開発したものです。
(mc とは行列演算機能を持つ数値データ処理のためのプログラミング言語です)
これまで公開している CalendarMemo の計算部分は暫定的に GNU bc を利用していました。今回、GNU bc より高機能の mc の計算部分が完成したので GNU bc と切り替えています。
● 注意(重要)前のバージョンと同様に CalendarMemo のエディタ部に計算式を書きます。カーソルで計算式部分を選択(ハイライト)し[計算]ボタンをクリックします。または計算式を選択してから esc もしくは enter キーを押します。計算結果は計算式の次の行に挿入されます。
上記図のように変数や関数が利用できます。
● 計算機能の詳細は上記図を見て判るよう、計算式の最後には必ずセミコロン (;) が必要です。これは一つの式が終わったという印です。よってセミコロンで区切ると複数の計算式を書き実行させることができます。
● 日本語の利用計算機能に関しては膨大な量になるため詳しくは[mcについて]を参照して下さい。なお CalendarMemo の計算機能はまだ完成からほど遠いため classic 版の mc と若干異なっています。
● こんな作図もできますこれまでのプログラミング言語は英語言語圏で開発されたものが多く、日本語に対応しているものがありませんでした。 mc は日本で開発しているので最初から変数名や関数名に日本語を使うことができます。
林檎の個数 = 12; 林檎の値段 = 230; 消費税 = 5; 林檎購入価格 = 林檎の個数*林檎の値段*(1+消費税/100); 林檎購入価格; 2898.0000 .OK.このように変数名に日本語を使うとプログラムを読むだけでどんな処理をしているか判るようになります。従来の言語も英語言語圏の方は母国語のように理解していたのだと思います(日本人にはハンディがあったと思います)。
● データ処理についてmc には十数行のプログラムで下記のような作図もできる強力な計算機能を持っています。 このドキュメントを Web で見ているならプログラム部分を CalendarMemo のドキュメントへ copy & paste し選択してから実行してみて下さい。同じ画像が得られるはずです。
オオムガイのような図形を作成
u = |0,2*π||0,2*π|*3; u = hokan(u,30,100); v = |0,2*π||0,2*π|+π; v = hokan(v',30,100); x = cos(u)・u・(1+cos(v)/2); y = sin(v)・u/2; z = sin(u)・u・(1+cos(v)/2); RGB = popRGBColor(0); frameLineDraw(1); setParametricPlot3D(|500,500,35,30,100,0.20|); RGB = popRGBColor(1); a# = parametricPlot3DColor(x-mean(x)-2.8,y-mean(y),z-mean(z)); a# = changePictSize(a#,1/2)+0; a#;.OK.その上に貼付ける画像を作成。
RGB = popRGBColor(0); b# = densityPlot(hokan(rand(15,50),300,1000)); changePictSize(b#,1/4);
.OK.オオムガイの上に画像を貼付ける。c# = plotPict3D(x-mean(x)-2.8,y-mean(y),z-mean(z),b#); c# = changePictSize(c#,1/2+0); a#*0.4+c#*0.6;
.OK.
決まりきった処理(例えば統計処理)なら専用のアプリケーションを使った方が確実でより詳細な結果が得られるだろう。また処理結果の作図も綺麗。決まりきった処理には mc を使う必要はないとおもいます。mc は収集したデータをどのように調理するか決まっていないとき色々と試行錯誤するために使います。